お釈迦様の教え

仏陀

 お釈迦さまは尼連禅河のほとりで、何年も死を恐れぬ修業を続け、激しい餓えや恐怖、諸々の欲望と悪趣と闘い、苦行が理想到達の真の道でないことを知られたのです。そして菩提樹の下で静かな瞑想に入り、人間の苦悩からの解放を得られたのでした。

 「人間の苦しみは、渇きのような限りのない欲が原因となって生まれ・・・この渇きを滅すれば、苦しみは消滅する。」

 

六波羅密

 お釈迦様は苦を捨て、安らかな智恵の心を得る方法として六波羅密を説かれました。

 「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・般若」の六つの波羅蜜を実践すると、お釈迦様と同じ「心の平安」を得ることができると説かれます。

 

 1. 布施  お金のない人でも布施はできます。

 お釈迦様は次のように説かれます。

 

  「財なき人よ、自らに財なしといって布施を怠ってはならぬ・・・
身体ある以上は、人の善事をなすのに助けをなせばわが身もまた施主たるぞ。
もし自分に施す物がなければ、他人の施すを見て
随喜の心を起こせよ。随喜の福報は自分が施すのと等しく異なるところはない。」と言われました。

 

  無財の七施 を実行しましょう。

 

 眼施・・・・目を使い、心を善くして、相手に安心と喜びを与えてあげる。      

 和顔施・・・優しい、うちとけた顔をして、心を喜ばせる。

 言辞施・・・優しい言葉をかけてあげる。それだけでも、人を喜ばせれる。

 身施・・・・自分の身体を使って、骨身を惜しまず、人の為に尽くしてあげる。

 心施・・・・哀れみの心をもち、人の苦しみをわかってあげる。

 牀座施・・・疲れている人に席を譲ってあげたり、

 房舎施・・・お遍路さんに、善根宿をしてあげることなど、一宿の施し。

 

 2.持戒・・・身と口と心の悪行を断つ。

善行を積み、心を放逸にしないようにこころがける。

 

 十善戒「悪しきことは、行うときに悩み、した後にも後悔する。」

  •  不殺生 「殺生をしない。命あるものに、恐れることは何も存在しないと施す。」
  •  不偸盗 「盗まない。理由のないものを自分のものにしたいと思わない。」
  •  不邪淫 「異性に対する邪まな行為に耽溺しない。」
  •  不妄語 「誤った言葉や、悪意や敵意をもって言葉を使わない。」
  •  不綺語 「無駄な、飾った言葉(綺語)を使わない。へつらわない。」
  •  不悪口 「人を傷つける言葉を使わない。人の口には、人を傷つける斧があるといわれます。」
  •  不両舌 「二枚舌を使わない。誰に対しても真実のことを喋ります。人々の間に誤解と、波風がたたないようにします。欺かない。」
  •  不樫貪 「貪りを離れ、少なきを分かちます。」
  •  不瞋恚 「瞋りを離れ、高ぶる心を捨て、人を慈しみの心で見ます。」
  •  不邪見 「邪まな見解を離れた者は、物の本質をありのままに見ます。」

 

3. 忍辱 (クシャンティ)

 忿怒しない。怨みに報じない。心に悪意を抱かない。

 波羅蜜心を安らかに保ち、怒りに心を乱されることがないようにする。いつも心を平静に保つ耐える。

 

  4. 精進波羅蜜 (ビリヤ)

精進に努めて達する。雨垂れが、石を穿つように、 毎日少しずつ、努力を続ける。

心はしばしば怠り、止めてしまおうとする。

精進をして何をするか?

  ◎ 菩薩の精進・・・たとえ火の中に飛び込んでも、苦しめるものを救い出そうという強い心。

  ◎ 六波羅密の修業・・・煩悩を抑え、自分の心を征服し、たゆみなく努力する。

  ◎ 利益衆生・・・無限の時間において、一切の衆生の苦しみを救うことを念ずる。

  ◎ 不放逸・・・この世に諸々の道はあるけれども、それらは不放逸をもって

   最上とする。不放逸である者は、必ずや聖なる八つの道を修める。(八正道)

 

5. 禅定波羅蜜 (ゼンナ)

心を集中し、一切の外境に妨げられず、安定した心の状態になる。

 

6. 般若波羅蜜 (ハンニャ)

苦しみの対象になっているものを見極め、その苦から自由になる。

欲や自我に対する執着を捨て、他人を羨んだり、物惜しみをしたりせず、万物をありのままに受け入れ、見極める知恵を持つ。

 

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