胎蔵マンダラを良く見れば、この中央の、中胎八葉院と呼ばれる心臓部に、大乗仏教のあらゆる教えを取り込んでいることがわかります。

 

普賢菩薩の悟り

華厳教』の教え

仏陀が、成道の後三七日間の間に三昧によって得た内観。世界は、真理そのものであるビルシャナ仏の顕現にすぎず、すべての存在は重々無尽の縁起であり、唯これ一心の作とする。
文珠菩薩の悟り 

』の教え。

実体を否定する。物質には実体が無いが、実体が無いからこそ物質でありうる。空の教えを悟っている菩薩の心は、欲に迷うこともなく、自由自在に、自利・利他の行為を成すことができる。

弥勒菩薩の悟り 

唯識』の教え。

菩薩は、心のみが真実であると悟る。 心に映ったさまざまな映像は虚妄であると悟る。(この世にはただ認識をすることのできる主体だけが存在するという考え方) そしてことばも文字も離れた境地に、平穏無事の風をあおぐ。

観自在菩薩の悟り

法華経』の教え

人びとが本来もっている徳性は汚れに染まらないと観想し、全ての人の心が清浄であることを知る。

 

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